特徴は、卵の殻や貝殻、マツの葉などで模様をつくり、その上に漆を塗り重ねて研ぐ「研ぎ出し技法」を用いていることです。美しい模様は、色とりどりの色漆で塗り重ね、研ぎ出され、ひとつひとつ職人の手によって丁寧に仕上げられます。そのため、漆器のなかでも独特な風格と重厚感を持っているので、美術品としても珍重されています。
「つかみ名人」のお箸は、更に職人の手によって機能性を加えました。豆類、うどん、こんにゃく、ゆで卵、冷奴、サラダのとうもろこし・・・世の中には滑って箸では掴みにくい食材がたくさんあります。「つかみ名人」のお箸は箸先の木地に「生漆を摺り込み、それを拭き取るという作業」によって、「羽毛の羽を持ち上げる程度の軽い指力」で食べ物を持ち上げることができます。
漆塗りなので、抗菌・除菌作用と効果があります。
* 持ち手はポリエステルウレタンの合成塗料で仕上げております。